中学入試をする意味

【4】教える人間の能力とは-中学受験をする意味

教える人間の能力とは

ボクは二十数年この仕事をしています。その中で何人かのとてつもなく能力の高い教える人間の方に出会いました。そして多数の正直言って残念な方にも出会いました。ボクが凄いと感じる講師には共通点があります。

「思考の枠組みだけを作り、限りなく自由に考えさせる」という点です。

よく聞く言葉で「解法」という言葉があります。しかし本来は算数に決められた解法なんてないはずです。数が数えられて、足し算引き算掛け算割り算が正確に理解できれば全ての問題の解答は出る。その道具を使って問題を紐解き解決することが算数の学力ではないでしょうか。これは非常に難しく、身に着けるのに時間がかかる学力です。

その教え方は誰のため?

そのためほとんどの教える人間は時間短縮を優先し単純な解法暗記に走ります。即効性も高く、教える側も楽だからです。子どもの思考を想像し、問題点を分析しなくて済みます。覚えた、覚えないだけで判断できる。テストの点数に反映しやすいので保護者の方の安心感も高い。ですが冷静に考えてみて下さい。一夜漬けでやった勉強が受験に役に立ったでしょうか。一か月、もしくは一週間で学んだ内容をテスト前に繰り返して練習すれば子どもの記憶力ならかなりの精度で記憶されます。そのこと自体を全否定はしません。もちろん意味はあります。ただそれを本当の学力の定着と混同してはいけません。

よくあるパターンで「総合回になると点数が取れない」「範囲がなくなると取れない」というものがあります。多くの場合単純にやり方を暗記し、その通りに数字を当てはめているだけになっている時に起きる状況です。短時間での暗記はところてんのように次の記憶で押し出されます。

算数は覚えなくていい

学年にもよりますがまずは解答に向かう全ての作業の意味を考えさせ、本人の頭での理解を促す。その根気と子どもの思考を正確に分析し的確なレベルで思考を手助けできる。これが教える人間に必要な能力です。お子さんがこの問題やり方「知らない」もしく「覚えてない」と言ったら気をつけて下さい。覚えることを算数だと思っているかもしれません。

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