
数字が意味が持つということ
式の数字に単位を付ける話をもう少ししようと思います。
数字が意味を持つということは問題文は物語になっているということです。
文章題の細かいディテール、太郎君はどんな服を着ているんだろう?なんてことを考えすぎる物語大好きっこは困りますが、数字の意味を考えればそこに必ず物語は存在しています。
掛け算の順番の意味
「100×5」と「5×100」は数学では同じものです。この話はよくネット上でも話題になっていますね。小学校で掛け算の順番を逆にした式を間違いにされた。おかしい!こんなことをやるから数学の芽を摘む、という議論を何度も見ました。一理ある話だと思いますが算数では不正解をした方が効果的です。
「×」を「が」に置き換えてみて下さい。「100が5ある」「5が100ある」これって違います。さらに単位をつけると「100円が5人分」は100円ずつ5人の人から会費を集めたです。「5円が100人分」は5円ずつ100人の人から会費を集めている。これは全然違う光景です。
数字に意味を持たせ、日常の事柄を論理的に考える訓練として算数をとらえるとこの違いは大きなものになります。算数が苦手な子どもは違いを意識していません。数字に意味を持たせるだけで問題文で起きている物語の筋を順を追って考える習慣がつきます。
問題文を「算数語」に
日本語で表された問題を「算数語」に直して紐解くことが算数ですね。そう考えると単純な数式の暗記だけでは解けるようにならないのは当然です。問題文の中にも物語があることを忘れないでほしいです。
ただ、算数の物語ってあんまり面白い話ではないことが多いんですけどね。同じ速さで歩き続ける兄弟なんていないし、消しゴムとノートの値段がいくらだろうと関係ないし、クラスの男子と女子の人数なんて大体半分ずつですもん。
算数の物語は国語の物語のようにそのままを書いてはありません。
数字の裏に隠された新しい数字を探し出す推理小説です。
犯人を見つける快感を味わうことが算数を楽しむ第一歩ではないでしょうか。