中学入試をする意味

【8】子どもの言葉はお母さんの辞書でできている-中学受験をする意味

現役プロ家庭教師による中学受験をする意味を考えるシリーズ記事

子どもの言葉はお母さんの辞書でできている

言葉の意味を考えることをお話ししたのででは具体的に「語彙」についてお話します。
国語に限ったことではなく「語彙力」がなければ問題文を正確に理解することはできません。英単語の意味を覚えるように言葉を覚えることも重要です。特に論説文で使われるような日常では使わない難解な言葉は単純に意味を理解し覚える必要があります。

ですが「現代国語」ではなく小学生の「国語」ではそのような難解な言葉はあまり扱われません。御三家と呼ばれる学校の入試問題の国語を見て下さい。多くはさほど難解ではない言葉で書かれた文章を正確に理解し、分析する作業になっています。

使い方を理解している言葉とはなんでしょう

では「語彙力」なんでしょうか。それは「使い方を理解している言葉」です。ワールドカップの時に本田選手の「清々しい」が話題になりました。「すがすがしい」を「きよきよしい」と言ったニュースです。この手の読み間違いはボクの中では大したことではないように感じられます。自分の感情を理解し、表す上で彼は「清々しい」を理解している。さらに読み間違えても文章に使われた時は理解できる。何も問題ありませんよね。会話というコミュニケーションの場合は一瞬、あれっ?ってなりますけどね。では、「使い方」とはどういうものでしょうか。非常に単純な話です。「二単語以上で使える言葉」ということです。

読解力に難がある子どもの特徴とは

語彙力が低く、読解力に難がある子どもには共通の特徴があります。

質問に対して「一単語で返事をする」という点です。

言葉はつなげることで複雑な事柄を表すことができます。幼児の言語発達の過程で見られる「二語言葉」というやつです。子どもたちはみんな「ワンワン」「ブーブー」から始まり「犬がいるね」「車が通るよ」という言語発達をしてきたはずです。

しかし小学校高学年になり、また単語だけに戻る子どもが多いように感じます。理由は時間に追われた生活にあるように思います。膨大なプリントをこなすためには一分も無駄にできない。会話は質問に対してのイエス、ノーですます。そして語彙力アップのプリントをひたすらやる。これって本末転倒じゃないですか。

日常会話が語彙力の基礎

言語は使わなければ獲得するのは難しい。言葉の使い方を覚える時間をカットして言葉の意味を覚えるってなんかおかしな話です。別にたいそうな会話をする必要はありません。イエス、ノーので答えられる質問をせずに一語では返答をできない会話をする。つまり「普通の会話」をするということです。

子どもが言葉を覚える時に最初に学ぶのは誰でしょうか。そう、お母さんです。「子どもたちの辞書はお母さんの辞書」です。語句のプリントももちろん大切ですがお母さんの日常会話って実は大きな力になるんですよ。

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