気が付いたら人生の半分以上を中学入試とともに過ごしてきました。進学塾で十七年、その後十数年をご紹介専門のプロ家庭教師。家庭教師になって中学入試をするうえで保護者の方々の関わり方がいかに重要か痛感しました。
「塾」という特殊な空間ではなく、親御さんが「家」という日常の中で子どもの人としての成長を促し、同時に学力の伸長をはかるのは簡単ではないと気づかされました。
みなさん初めての、多くても数回の中学入試の経験で「これでいいのか」という不安を抱えながら一生懸命に子どもに良いと思うことを模索しています。親御さんの思いの部分では選択したものに間違いはありません。
そこにあるのは「子どもの幸せ」です。
しかし現在の中学入試は良くも悪くも情報過多になっています。
入試問題はこの二十年で激変しました。ボクも三十数年前に中学入試をしましたが、現在の問題レベルとはかけ離れたものです。昭和の開成の問題は現在では中堅レベルの簡単な問題になっています。ですから昔より高度で複雑な内容を学習しなければなりません。
そのうえ学習する方法、場所も多くの選択肢があります。これら全てを選び、行うことは不可能です。そこで適切な選択が必要となります。この選択を間違えて受験勉強を進めてしまうと、本来の目的である「子どもの幸せ」からどんどん遠ざかっていきます。
中学入試は大人の選択が多くを決めます。中学入試を「やる」「やらない」から始まり、「塾の選定」「学習方法」「最終的な志望校」そこには保護者の方々、塾講師、家庭教師さまざまな大人が関わり、選択したものを子どもに与えています。
与えられ努力する子どもは盲目的に信じて努力している。
そのことを忘れずに親御さんの選択のお手伝いをし、子どもをサポートしていくことがボクのやるべきことと考えています。
髭之教育会 有賀 隆夫